『ナオキマンの都市伝説ワイドショー』とは何か?
2025年、ABEMAで放送がスタートしたバラエティ番組『ナオキマンの都市伝説ワイドショー』
この番組は、都市伝説系YouTuberとして高い人気を誇るNaokiman(ナオキマン)さんがMCを務め、世の中で囁かれている“噂”や“陰謀”、そして“信じるか信じないかはあなた次第”的な話題を、じっくり掘り下げていく番組です
テーマは、陰謀論、都市伝説、スピリチュアル、UFOや超常現象など
一見すると怪しい、ちょっと胡散臭いと感じる人もいるかもしれません
でも、こうした話題はいつの時代も人々の関心を惹きつける、不思議な魅力を持っていますよね
特に近年では、SNSや動画配信サービスの普及によって、こうした情報がより身近になり、気軽に楽しめるようになってきました
ただその一方で、情報の真偽があいまいなまま広がってしまうという課題もあります
だからこそ、ただ信じる・信じないという視点ではなく、「これはどんな意味を持っているのか?」「この噂の背景には何があるのか?」といった、ちょっと立ち止まって考えてみる姿勢が大切になってきているのかもしれません
そんな現代において、“真面目すぎず、ふざけすぎず”というちょうどいい温度感で都市伝説を語ってきたのが、ナオキマンさんなんです
YouTubeチャンネル「Naokiman Show」は、都市伝説というジャンルに特化しながらも、登録者数は150万人を超える大人気チャンネルになっています(※2025年現在)
動画では、本人による1人語りをベースにしつつ、図解やBGM、ナレーションなどの演出も効果的に取り入れられていて、見ているだけでどんどん引き込まれていくんですよね
難しい話題でも、ナオキマンさんが話すと、まるで身近な友達に聞かされているような感覚になるというか
けれど、実際の内容をよく見てみると、ものすごくしっかり調べられていて、資料の引用や背景説明も丁寧で、「これはただの都市伝説語りではない」と感じさせられることも少なくありません
そんなナオキマンさんがテレビ番組のMCを務める──
それだけでもかなり話題性がありますが、『ナオキマンの都市伝説ワイドショー』は、単なるYouTubeの焼き直しではありません
この番組は、テレビという公共性のある場を使って、都市伝説を一つの“知的エンタメ”として再定義しようとする試みなんです
あやしい話をエンタメとして楽しむだけでなく、そこから「この世界にはまだ知らないことがあるかもしれない」という感覚や、「一つの見方に縛られない柔軟な思考」を引き出してくれる
この番組には、そんな“きっかけ”が詰まっているように思います
番組の全体像とコンセプト
『ナオキマンの都市伝説ワイドショー』は、ABEMAのバラエティ枠でスタートした、全く新しいスタイルの都市伝説番組です
番組の放送時間は約60分で、基本的にはスタジオトークを中心に進行しつつ、回によってはロケVTRなども交えながら構成されています
司会を務めるのは、もちろんナオキマンさん
そして進行役には、元日テレアナウンサーの笹崎里菜さん
さらに、“月刊ムー”の編集長・三上丈晴さんや、お笑いコンビ「ラランド」のサーヤさんなど、多彩なレギュラー陣が揃っています
都市伝説番組というと、少しコワモテの専門家が淡々と語るスタイルや、バラエティ寄りに振り切った笑い優先の構成が多いイメージがあるかもしれません
でもこの番組は、ちょっと違います
あくまで主役は「都市伝説そのもの」
トークの中心にあるのは、「実はこんな情報があるんです」「これってどう思います?」という“問い”の連続なんです
それを真剣に掘り下げつつも、必要以上に煽ったり、視聴者を怖がらせたりしない
むしろ「こんな話があるなんて面白くない?」といった、ある種の“知的ワクワク感”を大切にしている印象です
番組全体の雰囲気も、どこか落ち着いていて、ゴリゴリの演出に頼らず、出演者同士の掛け合いや会話そのものが見どころになっています
この空気感がまた絶妙なんですよね
「陰謀論」という言葉が持つネガティブなイメージとは距離をとりながら、あくまで“仮説”として提示し、視聴者の思考を刺激する
まさに、“考える都市伝説番組”と言ってもいいのではないでしょうか
また、番組には毎回ゲストが登場するのも特徴です
アーティスト、芸人、女優、ラッパー、さらには研究者やオカルト愛好家など、ジャンルも立場もバラバラの人たちが、都市伝説に対するそれぞれの視点で語り合います
これによって、同じテーマでも全く違った受け止め方や角度からの意見が交わされ、より深く、より広く世界が広がっていくような感覚を味わうことができます
番組のキャッチコピーは「信じるか信じないかは、あなたじゃない。」です
これは、“考えるのはあなた自身”という、ある意味で責任を視聴者に委ねる姿勢でもありつつ、「鵜呑みにしないで、自分で感じて」という番組のメッセージが込められているようにも感じます
番組の構成そのものも、意外なほど堅実です
各回のテーマは、社会問題、未来予測、AI、宗教、宇宙、戦争、医療など、いわゆる“都市伝説”の枠に収まりきらない広がりを持っています
でもそれらが「現代社会の裏側で何が起きているのか?」という共通の問いに収斂していくあたり、ナオキマンさんの視点がしっかり全体を貫いているのがわかります
そう考えると、この番組は都市伝説という“入口”から始まる、現代を読み解くための教養番組とも言えるのかもしれません
「信じるかどうか」ではなく、「知っておいて損はない」「一度考えてみる価値がある」
『ナオキマンの都市伝説ワイドショー』は、そんな感覚を提供してくれる、新時代の情報エンタメです
ナオキマンという存在とMCとしての魅力
YouTubeを中心に活動してきたナオキマンさんは、都市伝説ジャンルのパイオニア的存在として知られています
彼のチャンネル「Naokiman Show」は、スピリチュアルから陰謀論、歴史の裏話に至るまで、幅広いテーマをわかりやすく解説することで支持を集めてきました
話し方はとても穏やかで、誰にでも語りかけるような優しい口調
そのため、内容が少し難しかったり怪しげだったりしても、聞いている側が構えずに受け止められる空気があります
都市伝説というと、どうしても「怖い」「オカルトくさい」という印象を持つ人もいますが、ナオキマンさんはそういったイメージとはちょっと違います
彼は、あくまで一つの仮説として情報を紹介し、その真偽を無理に断定しようとはしません
「こういう説もあるらしいです」「みなさんはどう思いますか」というスタンスを貫いているからこそ、押しつけがましくなく、視聴者が自由に考えられる余白を残してくれるんです
また、ナオキマンさんのすごいところは、話の中に“好奇心”が満ちていることです
あくまで本人が楽しんでいるのが伝わってくるので、聞いているこちらまでワクワクしてくるんですよね
その姿勢は、MCとして『都市伝説ワイドショー』に出演しているときにもしっかり現れています
専門家のように上から目線で語るのではなく、ゲストの話を面白がりながら深掘りし、視聴者の目線と同じ高さで一緒に驚いてくれる
この“対等な視点”があるからこそ、ゲストも自由に話せているように感じますし、番組全体の空気もやわらかく保たれているんです
さらに注目すべきは、ナオキマンさんのリサーチ力と編集力です
YouTube時代から蓄積された情報の蓄えと考察力は、テレビ番組の現場でもしっかりと生かされています
「ただ都市伝説を紹介している人」ではなく、「ちゃんと自分の頭で考えて、それを多くの人にわかりやすく届けている人」だということが、番組を通じてより明確に伝わってきます
彼のようなMCがいることで、視聴者は安心して未知の世界に入っていける
それは番組にとって非常に大きな価値だと思います
都市伝説を“怖がるもの”でも“信じるもの”でもなく、“考えるもの”として捉える──
その視点を自然に促してくれるナオキマンさんの存在は、この番組においてまさに核となる存在と言えるでしょう
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