復讐探偵
佐藤から事件を解決したという報告を月城。
自宅のソファーに腰掛け資料を読んでいる。
その資料は、本来月城が手にすることは決してありえないものだった。
資料の中には、5人の名前が記されている。
そして、その中につい最近窃盗事件にあった坂本哲治の名前もあった。
10年前のとある事件に関する資料だ。
その資料と一緒に、その犯人として死刑になった月城透に関する資料もある。
そして、その事件が冤罪であったことを証明する決定的な証拠である。
「兄さん、やっと見つけたよ。ここまで10年かかった。やっとあの時兄さんをはめた奴らの1人を見つけて、他の4人もわかった。あとは、他の4人からもこの資料を盗むだけだ。」
そう言って、資料を机に置く月城。
彼の表向きの顔は、三課の中でも噂されるほどの名探偵だが、その裏で10年前の兄を死に追いやった事件の真相を調べていたのだ。
そして、10年経った今計画を実行に移そうとしている。
その最初の一歩が今回の元警視監家の窃盗だったのだ。
あらゆる侵入手口と過去の窃盗事件の詳細を記憶している月城は、現場に全くの証拠も残さなかった。
それゆえに、誰も月城が犯人だと気づくことはなかった。
それは、過去の探偵の経験から生み出した月城光だからこそできた窃盗事件だったのだ。
「絶対復讐してやる。だから、待っててね。兄さん。」
兄の冤罪の真相を解き明かし、復讐を誓った月城光。
探偵でありながら、復讐を誓う彼は、復讐探偵である。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、初執筆小説の復讐探偵の第1話を公開しました
もかの完全オリジナルストーリーになっているので、初めてということもあるのでどこか矛盾が生じるかもしれません笑
でも、最後まで書き切ろうと思うので、ぜひ第2話も読みに来てくださいね♪
物語の中で、矛盾がないように頑張ります笑
良かったら、感想をぜひもかのTwitterで教えてください♪
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